2001.12.09 (日)                           K2Couple No.0057

湯ノ平
あさま ゆのたいら(長野県)
1,990m
悪天候の黒斑を諦め、岩壁の下を歩く

コース最大標高差 : 595
コース累積標高差(+) : 600
コース累積標高差(−) : 600
コース距離 : 6.8 km
行動時間 : 4'15"
* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません
 黒斑岩壁と牙山に挟まれた複雑な地形
  7:45 = 藤岡IC(上信越道)小諸IC = 9:20 車坂峠 10:10 = 10:30 浅間山荘
 浅間山荘 10:40 - 11:15 一の鳥居 - 11:30 不動滝 11:35 - 11:45 二の鳥居 - 12:55 火山館(L) 13:45 - 14:20 二の鳥居 -
 14:35 一の鳥居 - 14:55 浅間山荘
 浅間山荘 16:20 = 碓氷峠 = 18:30

 浅間湯ノ平の場所

天狗温泉 浅間山荘 (¥500)

 待望の雪山シーズン到来です。
 信越道、サンラインを新しいスタッドレスタイヤで駆け登る。
 目的は山渓最新号の表紙を飾っていた、黒斑山から見る浅間の大展望だ。

チェリーパークラインの途中から樹々はうっすらと雪化粧です。
車坂峠に到着すると風は強く、雪が舞い、鉛色の雲が重くのしかかっている状況下で、戦闘意欲は急速に萎んでいくのだった。
我が隊は、楽な山登りをモットーにしていた。


高峰高原ホテルで暖を取り、従業員さんに尋ねると。
昨日は好天、夜半から荒れ模様だとのこと。

この時点でほぼ撤退を決意したが、いやがるはらっぱを車に残して女々しくも登山道の偵察に出る。
樹林を抜けると強風に煽られ前に進めない。
視界はなし、雪は深い。

で ・・・ 諦める。

 黒斑山登山口のカラマツ

このままでは気持ちがスッキリしないので、天狗温泉浅間山荘に車を廻し、沢沿いに湯ノ平をめざして登り始めるのだった。

沢沿いの登りは、風も穏やかだし陽射しも暖かい。
汗も少々かきながら、快調なペースだ。

相変わらず稜線を渡る風は激しく。
ちっぽけな人間を押し潰すように、ゴーゴーと威嚇している。

沢は赤茶けた色を呈し、半分凍った不動滝も茶色に染まっている。
まるでおしっこを流したような色は、紳士としてコメントしにくいよね。

 不動滝

二の鳥居を過ぎる頃にはカラマツが美しく、剣ヶ峰の牙山と、黒斑山槍ヶ鞘の岩壁が両側から迫ってきて、モノクロームの世界が広がります。

浅間山は三重式火山で、第一外輪山を形成する黒斑山の稜線から、東に断崖をなして切れ落ちた所が火口原の湯ノ平だ。
黒斑から見下ろす湯ノ平は牧歌的雰囲気の高原だが、今日は違っていた。

硫黄臭が時々鼻をつき、大丈夫かいと言うわりには心配をする様子はない。

 槍ヶ鞘の岩壁を背にかもしか平あたり

火山館は立派な丸太作りに改築されていたが、名前から連想するミュージアム的なものではなく、単なる避難小屋のようだった。

小屋のテラスでうどんの加熱を始めたものの、火力が弱くて心配になる。
寒冷地用のボンベに替えてなかった (^^;
結局最後は、小屋の中で調理させてもらうことになった。
管理人が常駐している。

神社詣でして下山開始です。

 火山館の前で

登って来た時より黒斑の岩壁は雪に煙っている。
ポイントで写真を撮りながら、今日の悪天候のお陰で新しいエリアをゲットできた幸運をしみじみとかみしめるのだった。

空中を舞う塵のように細かい塊が淡い逆光を浴びながら。
風に乗ってキラキラと渦を巻いて流れるさまは、筆舌に尽くし難い。

何度も何度も立ち止まって、幻想的な光景を瞼に焼き付ける。
未だ見ぬダイアモンドダストを想像させる光景を目の当たりにして、しばし感動に包まれる二人だった。

 予定では、あの上を歩いた

浅間山荘のお湯は、沢の色と同じ真茶茶で体の芯まで温まった。
ちょっと長湯しすぎて、のぼせ気味だし (^^
浅間山荘と言っても、連合赤軍事件のそれとは違います。

浅間山塊は、今年から湯ノ平、賽の河原、黒斑山に代表される第一外輪山と前掛山の第二外輪山まで登山解禁になった。
禁止区域は浅間本峰釜山だけである。

居合わせた人と、ロビーで山談義となる。
細雪の舞う浅間山荘で過ごす時間は、静かに流れていく。

 浅間山荘(浅間山荘hpより)