2014.12.07 (日)   K2Couple No.0480 

荒山
赤城 あらやま(群馬県)
1,572 m
冬型気圧配置、霧氷に吹かれて

コース最大標高差 : 550
コース累積標高差(+) : 600
コース累積標高差(−) : 600
コース沿面距離 : 5.3 km
行動時間 : 3'40"
* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です  荒山の秋冬モード
  8:50 = 前橋 = 9:45 姫百合駐車場(芝)
 姫百合P 9:50 ... 10:05 ふれあい十字路(荒山高原分岐)... 10:45 展望広場 10:50 ... 11:40 荒山 11:55 ... 12:05 笹原 【L】 12:30 ...
 12:55 展望広場 ... 13:20 ふれあい十字路 ... 13:30 姫百合P
 姫百合13:40 = 上武道路 = 14:40

   荒山の場所

 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)




 昨日より綺麗な青空が広がった我が家の上空ですが、赤城のライブカメラを確認したら黒檜はすっぽり雲に隠れてたの。
 それに、明朝の赤城の様子を見て決めよう ・・・ と言って寝たおいちゃんですが、全然起きてくる気配がありません。
 この天候じゃダメかなと一人で気を揉んでるうちに、8時を過ぎてしまいました

相棒を起こしてPCを見せる。
「遅くなっちゃったけど、どうする? 」

ライブカメラを見たおいちゃん。
「これだけガスってたら、絶対霧氷祭りだよ〜(^^ 」
取り敢えず現地に行って様子を見よう ・・・ と慌しい出動と相成りました。

前橋に向う途中から見上げる赤城山は、鍋割以外は雲の中。
風が強いのがちょっと気になりますが、晴れることを信じて。

 赤城山ライブカメラ映像

南面道路から、真っ白に変身した荒山が見えた
全体が真っ白な荒山は初めて見ます。
その奥は雲で何も見えないけど、この様子じゃ黒檜は完全に雲の中だな。
きょうは荒山に変更するのが正解らしい。

姫百合の駐車場は車が少なかった。
でも奥の登山口近くの林道には、ずらりと並んでいましたよ。

車から下りてみると、風の唸り声と共に風花が豪勢に舞っています。

 ガスが取れるといいんだけど
 南面道路からの荒山            ▲ 姫百合(芝)駐車場

展望広場までは、今年の春に2度歩いた道。
きょうは、冷たい風が吹いています。

歩きやすい荒山登山道。
霜柱の塊や凍った土が、遠目には白い岩と見間違うほどです。

 ふれあい十字路

ふれあい十字路で荒山高原への道を分けて、展望広場に上がる短縮登山道を行きます。
標高を上げるにつれて、霧氷を付けた木が目立ってきますね。

細かい霧氷が強風に煽られて、雪のように舞い上がっていました。
出発が、もう一時間でも早ければ良かったけどね。。。

 落ち葉に雪            ▲ 少しずつ綺麗になって
 風が冷たく頬を刺す            ▲ 先を急ぐおいちゃん
                                  ▲ 霧氷の林
 細かい霧氷が風に舞う             ▲ 先を急ぐおいちゃん

山頂までしっかり霧氷が付いてたし冷え込みも厳しいので、簡単に消えてなくなることはないだろう。
これくらいの風なら問題ない。

展望広場まで登ったら、陽が射してきましたよ。
霧氷の輝きは増しますが、融けちゃわないかと ・・・
イソップ寓話の北風と太陽じゃありませんが、ここの北風と太陽は協力して霧氷を無くそうとしています。

風当たりも本気を出してきたので、飛ばされちゃうよ〜

 展望広場
 ツツジの霧氷              ▲ ススキと荒山

私達が行くのが早いか、霧氷が消えてなくなるのが先か。
競争になってきましたよ

それでも気持ちよく歩けて、振り返れば西上州の荒船山や妙義山が見えていました。
そしてご褒美 富士山も見えてるじゃありませんか。
スカイツリーも。

 足元がツルツルし始めた
 荒船山と妙義山 (帰りに撮影)           ▲ 富士山 (帰りに撮影)
 ちょっと凍ったヌカルミ            白い木が大きく揺れる

登山道には薄っすらと雪が積もっています。
雪が少ないのにツルツルと滑るので何でだろ?と思ったら、下の土がカチンコチンに凍ってるんですよ。

で、念のために持ってきた軽アイゼンを付けて登ります。
おいちゃんのは、ゴムが切れてた
装備のメンテは忘れずにね (^^;

 あれだけあれば無くならないでしょよ               ▲ でも心配
                            ▲ 霧氷の追っかけダッシュ

山頂下の霧氷の森に、何とか間に合いました。
氷細工が青空に映えて、とっても綺麗ファンタスティック。

風は相変わらず木を揺すり、大小の霧氷の欠片が降りかかってきます。
笹の上も登山道も、落ちた霧氷で埋め尽くされていました。
この風、何とかなんないんかな〜。

 キレ〜やねえ             ▲ 欠片がパラパラ
 鈴ヶ岳           ▲ 青空に突き上げる白い枝
 
                            ▲ だいぶ落ちちゃったけど、キレ〜

山頂着。
北には、雲が取れた鈴ヶ岳や五輪尾根、地蔵岳、長七郎山など。
どの山もみんな、お化粧をして綺麗になって並んでいますね。

遠く筑波山も見えました。
これだけ見えれば満足ですがね (^^

 山頂に着いた                ▲ 寒いし
                                ▲ 地蔵岳、駒ヶ岳、長七郎山

山頂でランチにしようと思っていたのですが、吹き抜ける風は容赦ないし、その度にパラパラと降りかかる霧氷の欠片が気になって中止。

で、霧氷や遠望を楽しみながら温かい紅茶を飲んで寒さを凌ぐ。
入れ替わりに、カップルさんが登って来られました。
こんなに寒いんですか〜って言ってた。
いや〜それほどでも〜  
(意味不明なことを言うおいちゃん)

 寒暖計 マイナス5℃
 山沿地方は大雪らしい        ▲ 霧氷じゃない雪の塊もありますよ

この風だもの体感気温低いよね〜。
今シーズン初めての雪だし、長居は無用で退散で〜す。

思いっきり風が吹き付けると、地吹雪のように前が見えなくなる。
これじゃ霧氷がどんどん飛んでっちゃうよ。
止めて欲しいよ、こんな悪戯。

 下山          ▲ ブワ〜っと来たらこんな具合
 ロープもあるし            ▲ 霧氷は無くなりつつあり

一応ロープとかの急なところもあるので、滑らないように慎重に下ります。

笹原まで下れば風の直撃も避けられ、何気に秋の荒山になって。
特に休む場所も無いので、濡れた笹の中に陣取ってランチです。
こんなとこで休む人は、居ないだろうさ (^^

登ってきた単独♂さんは、目をそらしてそっと通り過ぎました。
ランチ場所は登山道からちょっと登ったところでしたので、挨拶するには微妙な距離でしたし。

 笹原deランチ
 快調に下りますが           ▲ 登山道がぬかってきました

帰りも富士山を見ながら、るんるん下り。
キラキラ光る県都前橋を見下ろして、西上州御荷鉾山や高崎市を同定。

浅間山が真っ白になりました。
榛名や妙義の山並みは黒く沈んでおりました。

振り返れば荒山の霧氷も殆ど落ちて、何事も無かったかのような秋景色。
登りで見た綺麗な霧氷は、束の間のはかない夢だったのかもしれません。

 群馬県庁所在地          ▲ 真っ白に冠雪した浅間山

 ふれあい十字路へ               ▲ 姫百合へ
 もう少しで駐車場

         ▲ 上武道路から赤城山を見て