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キレット小屋 5:30 ... 5:50 ツルネ ... 6:30 旭岳 ... 6:55 ゲンジー梯子 ... 7:05 権現岳 7:15 ... 7:35 マイナーピーク 8:00 ...
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8:20 三ツ頭 【L1】 8:40 ... 9:10 前三ツ頭 ... 10:10 【L2】 10:25 ... 11:20 天の河原(観音平分岐)11:30 ... 11:40 天女山P |
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天女山P11:50 《TAXI》 12:05 美し森ファームたかね荘P12:20 = 佐久 = 内山峠 = 15::00 ■ |
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この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔) |
権現岳の場所 |
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朝4時に目を覚ますと、オリオン座が輝いていました。
山上から見上げる星の輝きは、格別のものがありますよ。
風が木立をビュービュー吹き抜けています。
東の空が少しずつ染まって、30分くらいの間に天狗尾根のシルエットがはっきりしてきます。
群馬の方から明るくなるんですね。
日出ずる国、上州(^^
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▲ 天狗尾根のシルエット |
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眼を南に移すと、小屋の窓から富士山が見えています。
仄暗闇から開放された薄明の空に、山頂が浮かび上がっていました。
きょうは良い天気になるものと信じていた ・・・ この時は。
悩める単独のお兄さんは、一晩熟考の末、オーレン小屋を諦めて一足先に権現岳に戻って行きます。
オーレン小屋から観音平に戻る妙案が見つからなかったのです。
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▲ 富士山が |
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自前の朝食を摂りながら、風の様子をうかがう。
しかし勢いが衰えそうもないので、見切り発車しますね。
まず崩壊地を行く。
シラビソの樹林を急登して、ハイマツ帯を登りつめるとハゲツルネのピークに至る。
バックには赤岳・中岳・阿弥陀岳の壁がせり上がって屏風のようです。
素晴しい眺めですね。
横岳もちょっとだけ頭を覗かせていました。
権現岳に向かったはずの悩める静岡の単独青年が、こっちに戻ってくるじゃありませんか。
この素晴らしい展望に挑発されて、再度コース変更したらしい。
やっぱり赤岳を越えてオーレン小屋に行くという。
吹っ切れたのか、更に深い悩みの淵を彷徨うのか ・・・ それが問題だ。
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▲ ハイマツ帯を登る |
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▲ ハゲツルネピークから権現岳方面 【南】 |
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▲ 同じく赤岳方面 【北】 |
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強風に身体を煽られながら、一歩一歩進みます。
富士山がぐっと大きくなりました。
しかし、山岳展望を楽しめたのは6時まででした
あとは、容赦のないガス攻撃。
やっぱり早立ちすべきだった。
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▲ 富士は高いな大きいな ・・・ あれっ? |
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▲ ツルネを越える頃はガスガス |
▲ ツルネのコマクサ群生地 |
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旭岳の登りにかかる頃には最悪のコンディションです。
ガスはますます濃くなるし、吹き付ける風に言葉もありません。
飛ばされんなよ〜。
は〜い
途中でルートミスして、谷に下る踏み跡に入ってしまう。
おいちゃんが偵察に出ますが、戻ってきて改めて上の岩場を登ります。
基本的には晴れているので、回復の期待はあるものの冴えない。
足元に咲くウメバチソウを見つけて、気持ちを立て直します。
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▲ 旭岳を捲く |
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▲▲▲▲ 旭岳周辺(ここは何処?) |
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青年小屋に泊まったという男性二人とすれ違い、「生憎ですね」と挨拶。
朝はあんなに綺麗に晴れてたのにねえ。
岩場のアップダウンやトラバースしているうちに、梯子の下に着く。
ここが最低コルなのだろうか。
あの有名なゲンジー梯子かと感心して見上げますが、上部はガスの中に消えています。
暫しの休憩を挟んで取付きますね。
数えながら登ったら60段ありました。
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▲ 長い梯子の下で休憩 |
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▲ ゲンジー梯子を登るはらっぱ |
▲ 景気付けにピースをしてみました |
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梯子をクリアーして、25mのクサリを登れば稜線です。
平らな痩せ尾根を進むと、権現岳山頂分岐。
標識には権現小屋、青年小屋、赤岳、三ツ頭方面とかいろいろ書いてありますが、何にも見えない訳で ・・・
最悪やねえ。
写真を撮って山頂方向に進み、祠等を確認して下ります。
山頂からの展望に期待を掛けていたのに、裏切られましたね。
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▲ 山頂分岐標識で |
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▲ ここでもトウヤクリンドウの花に慰められる |
▲ まだクサリ場があるんかい |
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ガレた斜面を下っていくと、徐々にガスが切れ始めて陽も射すようなお天気になりましたよ。
権現岳山頂のガスの流れが速いです。
おいちゃんは、ブロッケンだとか言って、手を振ってはしゃいでいます。
暫らく立ち止まって眺めている間に、どんどんガスが上がっていきます。
もう少し待っていれば良かった山頂です。
小高いピークに駆け上がって、じっくり待つことにしました。
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▲ ガスが上がり始めたよ |
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遠く南アルプスの甲斐駒、仙丈ヶ岳、北岳、鳳凰などが見えます
でも写真には写ってませんでした。
青年小屋がその青い屋根を見せて、編笠山も時間の問題です。
が、山頂部は出そうで出ないもどかしさ。
じゃ〜ん。
遂に西岳から権現岳、その後ろに赤岳や中岳も見えてきました。
南東には、富士山も見えるじゃありませんか。
諦めていただけに、嬉しさもひとしおです。
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▲ 編笠山と青年小屋 |
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▲ 八ヶ岳の主峰赤岳ですよ、かっこいい〜 |
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▲ 権現岳と西岳(左奥) |
▲ マイナーピークにあったミニ鳥居 |
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▲ ゴゼンタチバナ |
▲ ヒメシャジン |
▲ ウスユキソウ |
▲ オオビランジ |
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この奇跡的な山岳展望ショーも、あっという間に幕切れです。
ガスのベールが再び山を隠していきました。
権現岳山頂にあと15分遅く着いていれば、気の狂うような展望に遭遇できたと思うと、悔しさもハンパじゃありません。
富士山や南アを見ながらのルンルン下りも、束の間のはかない夢と消えたのでありました。
その代わり、花は途切れることなく咲いていて楽しませてくれましたね。
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▲ 展望ショーを終えて三ツ頭に向かう |
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▲ 三ツ頭は青空いっぱい |
▲ 三ツ頭ピークにいた変なオジサン |
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昨日から今日にかけて初めて晴れた山頂が三ツ頭です。
そんな訳で、鬱憤晴らしのやりたい放題。
三ツ頭まで下るとさすがに暑くなってきたので、合羽を脱ぎます。
ここからはずっと陽が射していました。
晴れるのはいいけど、暑くてやだよ〜。
前三ツ頭に下る途中のザレ斜面に、オオビランジがいっぱい咲いてた。
撮りまくり大会です。
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▲ オオビランジ撮影会 |
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▲ オオビランジ |
▲ ウサギギク ▲ コウリンカ |
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▲ ミヤマダイコンソウ |
▲ ヤマホタルブクロ |
▲ オンタデ |
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▲ シモツケソウ |
▲ ミヤマママコナ |
▲ タカネミミナグサ |
▲ ヤマオダマキ |
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▲ カイタカラコウ |
▲ クサボタン |
▲ クガイソウ |
▲ ワレモコウ |
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▲ ミヤマモジズリ |
▲ ミヤマウツボグサ |
▲ コオニユリ |
▲ トリカブト |
▲ マツムシソウ |
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前三ツ頭から天の河原に下ります。
何組かの人たちとすれ違いましたが、こちらも急登で大変そうです。
前三ツ頭から500mの急下降です。
日陰でランチタイムにしますね。
急下りの後はなだらかな散歩道。
花の写真を撮りながら、のんびり気楽に歩く二人です。
振り返ると三ツ頭が二つ並んで見えました。
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▲ 前三ツ頭付近 |
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▲ 前三ツ頭〔左)と三ツ頭(右) |
▲ 笹の茂った登山道 |
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天の河原は展望がよさそうな場所ですが、きょうは残念。
随分と長く感じた下りで、足の裏が痛くなりましたよ。
靴のせいかしら。
天女山から美し森まで遊歩道を歩いて帰る元気がなくなり、天の河原からタクシーの予約をしてしまいます。
それにしても暑い。
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▲ 天の河原、看板だらけ |
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天の河原から天女山駐車場まで10分歩いて、10分待ってタクシーが来た。
予定外の¥3,000出費。
美し森ファームはちょうどお昼だったので、観光バスが2台昼食タイムに入っています。
当てにしていたお風呂は、午後5時からとのこと。
末っ子家族が来ることになったので、温泉には寄らず家に直帰。
ところで、清里って山梨県なの?
今までずっと長野県だと思い込んでいました(^^;
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▲ 天女山駐車場 |
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佐久市から久しぶりの内山峠越え一般道で、家までちょうど3時間。
群馬に帰ったら38℃の猛暑だったです。
昨日夕方の山小屋の気温13℃、美し森の気温28℃が恋しい。
今回は秋の七草のうちススキ、藤袴、萩、撫子、女郎花の五つを見た。
まだまだ厳しい猛暑の街ですが、山では秋の訪れを感じましたよ。
ちっちゃい秋 見〜つけた
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▲ 佐久市内の街路樹(百日紅) |
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