2000.07.29 (土)   K2Couple No.0026 

小蓮華山
これんげさん(長野県・新潟県)
2,769m
白馬大池と雪解けの山の花

コース最大標高差 : 765
コース累積標高差(+) : 930
コース累積標高差(−) : 930
コース距離 : 10.4 km
行動時間 : 10'40"

* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません

 小蓮華山に続く尾根

  21:50 = 藤岡IC/上信越道/更埴IC = 0:30 栂池高原p 【車中泊】

 栂池高原p6:20 ... 6:35 栂池高原駅 《栂池パノラマウェイ》 自然園駅 7:05 ... 自然園分岐 ... 8:20 天狗原 ... 9:45 白馬乗鞍岳 9:55 ...
 10:30 白馬大池 【L1】 11:00 ... 11:50 船越の頭 12:15 ... 13:00 白馬大池 13:15 ... 13:45 白馬乗鞍岳 【L2】 14:00 ... 14:55 天狗原 ...
 15:55 栂池自然園 16:30 《栂池パノラマウェイ》 17:00 栂池高原p
 栂池高原17:10 栂の湯 17:50 = 18:45 道の駅中条(DNR)19:15 = 更埴IC/上信越道/藤岡IC = 21:20


 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

白馬大池の場所

白馬温泉 栂の湯 (¥600)

明日は久しぶりにJUNが里帰りするので、一泊の予定を変更して日帰りで白馬岳行ける所まで行くなりゆき登山。

思ったより空いている栂池高原p(¥300)。
ゴンドラ 「イブ」 の始発まで車中仮眠する。
夜半に猛烈な雷雨に見舞われ、目を覚ました。

10番目位のイブに乗り込む。
非情にも真っ白なガスの中に突っ込んで行くので天候が心配になります。

 栂池RWに乗り込む

ゴンドラは突然ガスを突き抜けて、視界が開け雲海が広がる。
さっきまでの憂鬱もガスと共に解消していた。

栂の森でバタバタ走って、朝一の栂池RWに乗り継ぎます。
走った甲斐があって栂池自然園に一番乗りを果たす。

 ガスが上がり始めた八方尾根

樹林帯をジグザグに登り尾根上で振り返ると、一面の雲海の上に遠く頸城山塊、浅間、八ヶ岳が望める。

天狗原には、池塘とナナカマドそしてワタスゲが揺れていた。
北アには珍しい木道です。

湿地帯を過ぎると、大きな安山岩のごろごろした足場の悪い登りが続く。

 白馬乗鞍岳へ最後の登り

傾斜のきつい雪渓も慎重に登ります。
そして間もなく平坦な乗鞍岳山頂のケルンに出た。

白と緑の雪倉岳、朝日岳のなだらかな稜線がなつかしい。
学生時代に歩いて以来何年経つのだろう。

北寄りに少し下ると、白馬大池と大池山荘の赤い建物が見えてくる。
再び大きな安山岩の上を下るようになり、徐々に大池に近づいて行く。

 白馬乗鞍岳山頂で
 白馬乗鞍岳から見えるなつかしい稜線 
                    白馬大池と小蓮華山、鉢ヶ岳、雪倉岳、赤男山、朝日岳と続く稜線              マイペースで進むマミさん

危なっかしい池ポチャ雪渓をトラバースし、山荘前で休憩。
コバイケイソウに囲まれて、ビールの空き缶の山を見ながらお昼にした。
飲みたかったけど、だるくなりそうなのでやめます。

小屋の前はチングルマなどの大群落が見られる。
テン場には若いPartyが多い。

 コバイケイソウと雪渓と
 高山植物の女王コマクサ ▲ イワツメクサ  リンネソウ

なだらかに見える雷鳥坂の登りは、ハイマツのザレで想像以上にきつい。

ハクサンコザクラ、シナノキンバイ、コバイケイソウ、タカネツメクサ、チシマギキョウ、コイワカガミ、イワイチョウ。
そしてチングルマの大群落は見ごたえ充分です。

雷鳥は姿を見せなかった。

あちこちにコマクサの株を大切そうに小石で囲ってあるのが微笑ましい。
踏み荒らされないようにと願うやさしさですね。

 ここにもコマクサが咲いてるよ

雷鳥坂を登りきる頃にはガスに巻かれて視界なく、しかも肌寒い。

諦めて船越の頭で折り返す事に決め、未練がましく白馬方面のガスの流れを追った。

 白馬方面はガスガス

大池に戻る途中で、かわいい花々をゆっくり楽しみます。

一輪をアップで眺めると、とてもかわいい。
お花畑全体の眺めも、もちろん見事だった。

 下山する人たち
 チシマギキョウ              ▲ ハクサンフウロ
 白馬大池が小さく見えます                ▲ とぼとぼ 
 チングルマ             ▲ 山荘前のお花畑

 大池山荘に別れを告げ、乗鞍岳目指して池沿いに岩また岩のいやな登りに取り付きます。
 乗鞍岳のケルンの横で昼食をとり、雪渓を下って自然園RW駅をめざす。

 雪渓の下りでは、アイゼンを着ける人が多かった。
 我が隊はめんどいので着けなかった。

 読売旅行の山登りツアーに追いついてしまい、悪場で大渋滞に巻き込まれます。
 おいちゃんは困っている女性がいると、つい手を差し伸べる悪い癖が出る。
 往年のフェミニストは健在だった。

RWの自然園駅には、長蛇の列ができているじゃありませんか。
おまけに並んで待っている間に突然の夕立です。
ここまで来て濡れるか?

 ロープウェイ駅の行列


 栂の湯の温泉とビールで疲れた身体を癒し、白馬駅前に寄って帰路につきましょう。
 白馬、唐松、五竜はガスっている。
 途中の道の駅「中条」で夕食。
 夕焼雲にぽつんと鹿島槍のシルエットが浮かび、今日の山行のフィナーレを飾っているようだった。