2010.03.20 (土)   K2Couple No.0262 

上州三峰山
じょうしゅうみつみねさん(群馬県)
1,123m
        吹返峰 1088m 後閑峰 1123m
再び谷川岳展望台、パラグライダー基地

コース最大標高差 : 355
コース累積標高差(+) : 730
コース累積標高差(−) : 730
コース距離 : 11.2 km
行動時間 : 6'25"

* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません

 三峰山頂から谷川岳と水上の町

  6:50 = 高崎IC/関越道/沼田IC = 発知 = 8:30 河内神社下市営駐車場

 市営駐車場 8:40 ... 8:50 車止 ... 9:05 河内神社 9:10 ... 9:40 三峰沼分岐 ... 9:50 【L1】 10:00 ... 10:35 吹返峰 ...

 11:25 三峰山(後閑峰)【L2】 12:00 ... 12:40 吹返峰 ... 13:15 三峰沼分岐 ... 13:25 三峰沼 13:35 ...

 14:10 パラグライダー離陸場、河内神社 14:50 ... 15:05 市営駐車場

 市営駐車場 15:10 = 沼田IC/関越道/高崎IC = 16:20




 
三峰山は、上越線後閑駅の北東に位置し、南北に連なる平坦な頂上台地を持つ独特な姿で人目を引いている。
 その稜線直下、うっそうとした森の中には小さな沼がある。
 人造のため池だが、ロマンティックな雰囲気を漂わせている。
 車が通れる道が山頂近くまで通じ、あまり苦労することもなく頂上に立つことができる。
 ここで紹介する後閑駅からのコースがもっとも楽しい山歩きのコースといえるだろう。
 残雪の消える4月中旬から、11月いっぱいがハイキングの適期。
 特にカラマツもえる新緑期か紅葉のころが良いだろう。
 山道は道幅も広く迷うところもなく家族連れでも安心して歩ける。
 南北に長い三峰山の最高点は、頂上台地北端のピークだが、ここで紹介するように、南側の頂上台地までというコースが一般的。


                               上毛新聞社『群馬の山歩き130選』より


きょうは先週に引き続き、谷川岳展望抜群の山に行くことにしましょ。
近いので余裕の出発です。

ところが、回りの山々が何処も春霞?で見えません。
山頂からの展望は大丈夫かな。
「その内良くなるよ〜」と前向きなおいちゃんです。

 心急くも上州武尊は春霞かな

高速道路はウィンタースポーツを楽しむ人達?の車で混雑しています。
駒寄で並んでトロトロ。
沼田ICから側道を走り、玉原スキー場に行く道に入ります。

途中で左折して河内神社をめざしますが??
取り付きがわかりません。
この辺かな ・・・ と思われる場所の近くの民家で教わり、首尾よく市営駐車場に着きました。
一番乗りです。

 発知集落から三峰山
 トイレ付き市営駐車場           ▲ 三峰山登山道案内マップ

もっと上に車を停められるという記録を思い出したので、狭い道を上がってみましたが、その行き止まりは旋回場所につき駐車禁止になっていた。
ありゃりゃ。

私とザックを下ろして、おいちゃんは駐車場へ逆戻りです。
私がつまらない事を思い出したばっかりに ・・・ ごめん!

 パラグライダー基地へ荷揚げ用リフト

登山口の神社(二つ)にお参りしたり、子持山を眺めたりして待ちます。
先週行った吾妻耶山も樹林越しに見える。

そうこうしている内に、おいちゃんが戻ってきました。
ダッシュで登って来たらしく、息を切らしています。
すまん!!

 イワイワの登山口

さてここから山道になりますが、大きな岩がゴロゴロした登山口です。
程なく河内神社に着きました。

展望抜群の神社です。
境内からは子持山や小野子三山が望めます。
沼田盆地の河岸段丘も。

 河内神社にお参り

ここでのんびりしている私達を尻目に、一人の男性が先行しました。
私達も行かなくちゃね。

すぐにパラグライダーの離陸場の看板がありますが、帰りに寄ることにしてとりあえずスルーします。

 子持山 (神社から)

雑木林の中の登山道なので右も左も展望はありません。
花もないし新緑でもない、時期的に他愛のない平凡な登山道でした。
赤松が沢山並んで生えています(珍しい)。

赤松と言えばマツタケですが ・・・ 今は春。

 林の中の静かな道

暫らく進むと所々に残雪が現れます。
緩い坂を登って行きます。

三峰沼まで0.3キロの分岐。
沼に下りる道は雪で閉ざされてました。
ここも帰りに寄ることにしてスルーです。

 雪が出てきました

頂上台地の上を闊歩していると、今度は三峰沼まで0.8キロの分岐。
ずっと変わらない景色の中を進みます。
後閑林道とかの分岐がいくつもあったような気がする。

朝食は肉まんだけだったので、そろそろお腹が空いてきました。
腰掛るのに丁度良い倒木があったので、お結び休憩、エネルギーの補給。
湿っぽい倒木だった。

 三峰沼分岐

この辺から雪の量が少しづつ多くなってきます。
遂に一面雪の原になってきましたよ。
想定外です。

 まだ融けないのかね

次のピークが山頂かな?と思って行ってみれば、その先にまたピークが。
こんなことを繰り返しているうちに、吹返峰1088のプレート。
木の又に岩が挟まったままになっていました。

おいちゃんはここが山頂だと勘違いしてたみたいで、ここから先の地図はプリントアウトしてませんでした。
どこが三峰山なんだよ

 吹返峰1088

この頂上台地は、なだらかな尾根・沢が複雑に入り組んでいて難しいです。
地図もないので、現在地がどこなのか考える必要もない訳で ・・・
赤布や微妙なトレースを拾って進みます。

雪道と笹道のアップダウンを繰り返しながら、山頂はどこだ〜い状態。
やけに遠く感じる道でした。

先行の男性が下りてきました。
このピークが山頂ですよって。
よしよし。

 なだらかな起伏を登ったり下りたり

最後の急坂を登ったところにベンチが。

その先に突然開かれている谷川劇場のカーテン。
谷川岳が綺麗に聳えていました(^^

 谷川物語開演

きょうは朝日岳から平標山まできれいにフル出演ですよ。
満足、満足、拍手を送りたくなります。

先週のリベンジ達成ですよん (^^

 山頂プレート

右に目を移すと、先週よりずっと大きく上州武尊山が輝いています。
真白な至仏山も友情出演です。

きょうこそはベンチでゆっくりランチ休憩しような。
立木がちょっと邪魔したりしますので、あっちへ行ってはパチリ、こっちへ行ってはパチリ、少しでも高いところからパチリ、しゃがんだりしてパチリ ・・・
撮りまくり大会です。

 撮りまくり大会
クリックで拡大クリックで拡大
                   ▲ 名峰谷川岳                                   ▲ 容姿端麗、上州武尊山
                             ワンポイントから撮った画像の合成
                 実際はこれほど広角ではありませんが、移動して撮った写真を合成しました

小鳥のさえずりなら大歓迎なのに、色気のないカラスの鳴き声です
山頂は小広い。
煙草の煙が一筋に立ち昇るような穏やかな日和です。

いつまで見ていても飽きない景色ですが、さて帰ろうかね。
来た道を帰ります。

 山頂風景

得体の知れないものが雪上にいくつも落ちている。
何なんかね。

急激な気温上昇で、顔が汗でしょっぱくなってきました。
上下一枚ずつ脱ご。
下も?
おいちゃんはぺらぺらの半袖シャツ一枚っきりで、下は ・・・ 内緒(^^
微風が気持ちいいって言ってる。

 何なんかね (ホウの木の実だった)

帰りは様子がわかっているせいか、往きより近く感じます。

前方から運動靴の男性がやってきました。
こんなに雪があると思わなかったとボヤキながら進んで行かれました。

 雪と夏道のミックスルート

早くも三峰沼への最初分岐です。
寄り道しますね。

沼は水が流れ込む側半分だけが融けていて、奥の方は凍っています。
大きな鯉が数匹泳いでいました。
色鮮やかなので錦鯉みたいですけど、放流してるんでしょうかね。

 三峰沼

沢水が流れ込む場所に、水芭蕉の赤ちゃんが出ていました。
ちいさすぎ〜。

二人で必死に撮りますが、コンデジでは上手く撮れません。
う〜ん、春やね〜。

雪が深そうなので、沼を周回せずに元に戻りましょう。

 ミニ水芭蕉群落

パラグライダーの離陸(takeoff)場にお約束の寄り道。
期待したとおり、スタッフが芝生に寝ころんでいました。
グランボレパラグライダースクールのスタッフみたいです。
フライトが見れるでしょうか、ドキドキ。

広い離陸場の正面に、子持山が大きく霞んで聳えて見えました。

三人の男性と若い女性スタッフにパラグライダーのお話を伺います。
若い女性スタッフはインストラクターなのでしょうかね?
とっても感じの良い人で、おいちゃんはパンフレットをもらっちゃいました。

 パラグライダーのテークオフポイント

左には去年登った戸神山も下方に見えます。
あの時は、ここから飛び立ったパラグライダーが私達の頭上を旋回したよ。
それ以来、テークオフの様子が気になっていたんですよね。 

ランディングポイント近くに待機しているスタッフと交信していましたが、風の条件が良くなる気配がないので今日は打ち切りのようです。
残念。
皆さんは専用リフトで下られるようなので、お礼を言って別れました。

 戸神山

河内神社に帰ってきて、往きに見つけたフキノトウを収穫します。
きょうはお土産付き。

神社の裏手は砂利かと思ったら、小さなどんぐりが敷き詰めたように落ちている。
アセビの花も蕾をいっぱい付けています。
やっぱり春やね〜。

きょうは孫達が来るとメールがあったので、温泉には寄らずに帰ります。

 春を告げるフキノトウさん


 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである
            (経緯度線は20秒間隔)

 三峰山に登るにあたって、もうひとつ楽しみにしていた
 カモシカ君には残念ながら逢えませんでした。
 パラグライダー基地あたりに出没していたようですが ・・・

 後日、「奥利根山歩き」のtomoさんから、カモシカさんの
 可愛い写真をいただきました(^^
 翌21日の後閑峰直下のカモシカさんです。

    ▲ 三峰山のカモシカさん(奥利根山歩きのtomoさんから貰いました)
                               翌日(H22.03.21)撮影
      三峰山の場所