2009.08.02 (日)                         K2Couple No.0239

甲斐駒ヶ岳
かいこまがたけ(長野県・山梨県)
2,967m

  駒津峰 27525m 甲斐駒 2967m 双子山 2649m

岩場あり砂礫あり変化に富んだ山

コース最大標高差 : 930
コース累積標高差(+) : 1,960
コース累積標高差(-) : 1,160
コース距離 : 7.3 km
行動時間 : 8'00"
* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません
 駒津峰から甲斐駒ヶ岳

 仙水小屋 3:45 - 4:35 仙水峠 - 6:20 駒津峰 6:25 - 7:00 六方石 - 7:35 摩利支天分岐(L1) 7:45 - 8:05 甲斐駒ヶ岳 8:10 -
 8:40 六方石(L2) 9:00 - 9:40 駒津峰 9:45 - 10:20 双児山(L3) 10:35 - 11:45 北沢峠 

 北沢峠 11:55[南ア林道バス]12:40 戸台清流荘 12:50 = 13:15 高遠温泉さくらの湯 14:15 =

 伊那IC(中央道・長野道・上信越道)藤岡IC = 17:45


   甲斐駒ヶ岳の場所
  この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

仙水小屋 (6,500) 高遠温泉 さくらの湯(¥600)

 日本アルプスで一番代表的なピラミッドは、と問われたら、私は真っ先にこの駒ヶ岳をあげよう。
 その金字塔の本領は、八ヶ岳や霧ヶ峰や北アルプスから望んだ時、いよいよ発揮される。
 南アルプスの巨峰群が重畳している中に、この端正な三角錐はその仲間から少し離れて、はなはだ個性的な姿勢で立っている。
 まさしく毅然という形容に値する威と品をそなえた山容である。
 日本アルプスで一番奇麗な頂上は、と訊かれても、やはり私は甲斐駒をあげよう。
 眺望の豊かなことは言うまでもないとして、花崗岩の白砂を敷きつめた頂上の美しさを推したいのである。
 信州ではこの山を白崩山と呼んでいたが、その名の通り、遠くからは白砂の峰に見えるのである。


                                                                             深田久弥 『日本百名山』 より抜粋


 昨日泊まった仙丈小屋の周辺地図に甲斐駒は東駒ヶ岳と書いてあった。
 ということは木曽駒を西駒と呼んで、甲斐駒を東駒と言うらしい。
 甲斐駒はピラミッドのような山容を呈し、花崗岩の明るい雰囲気は南アの他の山とは一味違う存在です。
 南アルプスNET

 仙水小屋の朝は早く3時起床、3時半朝食。
 昨日の仙丈小屋と同じく、ここもトイレが外でした。
 食堂へ行くにもトイレへ行くにも傘(小屋で貸してくれる)をさしての移動です。

 荒れた天気のせいでキャンセルが多く、余裕の宿泊ができた。
 仙水小屋のご主人の話では、午前中晴れて午後雷雨という日が数日続いて梅雨が明けるらしい。
 しかし、今日は朝から雨。


まだ暗い4時前に、ヘッ電を点けてトップの出発です。
雷様には遭遇したくないからね。

昨夜一晩中雨が降り続いて、甲斐駒は諦めて下山かなとも思った。
増水した北沢を下るのはやだなとか。
それ程、プレハブ小屋の華奢な屋根を打つ雨音は威圧的でもあった。
が、朝には小降りになっています。

初めての道、しかも真っ暗なので周りを照らして確認しながら進む。

 暗闇の中、仙水小屋の裏を登って行きます

峠手前で大岩ゴロゴロ帯に出てルートを見失う。
暗い上に岩が雨に濡れていて登山路の識別が難しい。
赤布や赤ペンの標識もない。
シャクナゲの藪を漕いでルーハンするも、徒労に終る。

登山道を諦めて峠をめざして直進します。
するとすぐに道に出た。
仙水峠着。

おう~、駒ヶ岳が見えています。

 仙水峠から甲斐駒摩利支天

正面に見える奥秩父の山が赤く染まりつつあります。

明るい空を見ると、この時は雨が止んで晴れるかと思ったのですが北沢峠に下るまでず~っと雨でした。

仙水峠からの眺め

峠の南東、アサヨ峰の左には何と地蔵岳が見えるではありませんか。
オベリスクです。
これは思ってもみなかったので感動の対面ですよ。

 仙水峠から鳳凰三山地蔵岳

峠でご来光を拝みたかったのに、何故か無意識に歩き出してしまった。
樹林を透かして雲が赤く染まり、朝日が届きます。
もうチョッと待つべきだった仙水峠。

二人して後悔しまくりです。
いい雲も出てたのになあ。
くやし~。

 樹林越しのご来光

時々後ろを振り返り、地蔵岳を見ながら登ります。
急登です。
駒津峰の山頂までずっとです。

虹だ
おいちゃんが見つける。
きっと今日はいい日になる前兆です。

 怪しい雲に虹

同室だった京都の男性は元ランナー。
いつの間にか追いついてきて、身軽に登っていきます。
とってもじゃないけど付いて行けません。

あっという間に見えなくなってしまいました。
こういう人っていますよねえ。

 駒津峰の急な斜面

シャクナゲの木が山頂直下まで続いています。
花が咲いてる木は少しだけですけど (^^;

 白山石楠花

ひぃひぃ言って駒津峰に着きました
雨が降っているのに360°の眺めです。
甲斐駒、地蔵岳、アサヨ峰、北岳、仙丈、鋸などなど絶景です。

遠くにも山は見えますが、どこの山だかわかりません。

 駒津峰に立つおいちゃん
 鋸と甲斐駒ヶ岳

駒津峰から六方石まで、ちょっとした岩場が続きます。

 往きも帰りも鳴いていた鶯
 北 岳                仙丈ヶ岳

わっ
ザックに付けておいたお守りが飛んでった。

この春足利天狗山で貰ってきたお守札が、岩に引っかかって切れた。
ううっ、不吉。
縁起が悪いと言うより、身代わりになってくれたと良いほうに考えよ

 気をつけてよ

駒津峰からの岩場は雨で濡れて嫌な感じです。
登ったり下りたり、またいだりのけぞったり、かがんだりずったり ・・・
ふう、疲れるよ。

幸い雨でも滑リにくい花崗岩ですが、慎重に慎重に。
これが尾瀬の蛇紋岩だったら、命の保証はありませんよ。

 岩場の稜線
 戸台川と南アルプス林道               もう一息じゃ
 でかい岩がゴロゴロ               イワブクロ
 タカネツメグサ              ハクサンイチゲ
                                   眼前に迫った甲斐駒

直登コースと捲き道の分岐。
往きは直登、帰りは捲き道にする?
ちょうどそこに若者が通りかかりましたので、訊けば直登するって。

様子を見ていたら戻ってきちゃった。
雨が降っているのでやばいかも。
そんなこんなで行きかけたけど、みんなで引き返して捲き道にする。

 直登コースに入りかかる

きょうは雨なので直登する人はいないようです。
くわばらくわばら。

 捲き道を行くはらっぱ

この山は燕岳のような山容で、眺めも良く思ったより歩き易い道です。
花崗岩の砂礫も普通に歩けますし。

 カメラを向けるとポーズをとる人
 花崗岩砂礫の斜面

             面白い岩見っけ


おいちゃんが付いてきません。
摩利支天の分岐で、勝手にエネルギーを補充しているようでした。

私は、構わず山頂をめざします。

 ▲ 摩利支天分岐

後ろの山はアサヨ峰かな。

早くおいでよ。
呑気にパンなんか食べてる場合じゃないっちゅうの。
甲斐駒の山頂だよ、甲斐駒のてっぺん。
もうすぐだって言うのに ・・・ ったく!!

 おいちゃん早くう~

わずかで山頂です。
甲府盆地からの風が強くなります。

風だけならいいんですけど、この雨何とかならんのかね。
降るならド~っと降って、止むなら止んでよ。
ド~はやだけどね(^^

 もうすぐ山頂

着いた。
憧れの甲斐駒の山頂に立つ幸せ
長くいたいけど、風が強く雨も降っているので店広げられないね。
写真を撮ってすぐに下山します。

こんな天気でも登ってくる人がいます。
昨夜、同室で仲良しになった京都のHさんにも会いました。
一緒に下ります。

子供二人連れのグループも登って来るのが見えます。

 山頂祠でピース
 甲斐駒のでかい標識             おおい、下りるぞ~

六方石の所まで戻って、休憩。
駒津峰岩場の登り返しの前にエネルギーの補給をしなくっちゃです。

きょうは雨が降っているのでラーメンはしません。
パンとおやつとウイダーインゼリーで簡単に済ませましょう。

 六方石を越えてくる登山者

岩場を越えて、駒津峰まで帰ってきました。
ここまで帰ってくれば、まずは一安心です。

ここにはザックがいっぱいデポしてあった。(10個以上も)
空身で登ってる人がいたので不思議だったのですが、そういうことね。

 またまた駒津峰の岩場を登り返す

さて、下山路双児山方面に眼をやると、まだまだ大勢の人が登ってくるのが見えます。

双児山の後ろには、覆いかぶさるように小仙丈ヶ岳です。

 駒津峰から双児山

さて、いよいよ甲斐駒ともお別れです。

 駒津峰から下山開始
 石楠花越しに鋸岳           狭い山頂の双児山

駒津峰で駒ヶ岳の見収めかと思っていましたが、双児山への登りで振り返ると綺麗に見えていました。
双児山から見える駒津峰はたおやかな山容です。

でも、この登りはきつそう。
岩混じりの急な凸凹道なので、登るのはいやですよ。

 駒津峰の上に甲斐駒ヶ岳

駒ヶ岳は仙丈ヶ岳に比べると花が少なく、登山道は物足りない気がします。

だからかな。
下りがやけに長く感じてうんざりしてきました。
私の足がもうヤダと言ってるので、少し休憩をいれます。

時間的な余裕はたっぷりありますが、少しでも早く北沢峠に着きたい。
そしてまったり、今回の山行の余韻に浸りたい。
そうしよ そうしよ (^^

 双児山の下り中間点で雨にショボクレ休憩

時刻表では一時間待つのかな?と思ったのに、たまたま仙丈から下りてきた団体さんがいたので臨時バスが2台出ました。
一般の人も相乗りできるそうなので、乗っちゃいました。
下山して10分後の慌ただしい出発です、余韻も何もありません。

往きのバスからはチョットしか見えなかった鋸岳が、帰りには全容を現しています。
鋸岳山頂下の風穴(針穴?)も見えましたよん。

 帰りのバス(補助椅子まで総動員)

 登り始めから下山するまで、ず~っと雨の中を歩いたのは初めてでした。
 戸台の駐車場に帰ってみれば晴れています。

 温泉はお目当ての高遠温泉さくらの湯。
 ここの温泉はつるつるヌルヌルしていて、とっても気持ちの良いお湯でした。

 中央道は順調ですが、上信越道は混んでいて久しぶりの渋滞を楽しみます。
 高速道路無料化というのは、嬉しいようなやめて欲しいような ・・・
 そして、群馬に入ってびっくり。
 ガスガスのドガスで、山どころか町も見えない有様です。