2004.05.29 (土)   K2Couple No.0111 

アヤメ平・尾瀬ヶ原
あやめだいら おぜがはら(群馬県・福島県)
1,965m クリックで拡大
静寂の秘境アヤメ平と喧騒の尾瀬ヶ原

コース最大標高差 : 565
コース累積標高差(+) : 590
コース累積標高差(−) : 590
コース距離 : 16.5 km
行動時間 : 7'25"
* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません
 下ノ大堀川から水芭蕉群落と至仏山
  4:00 = 高崎IC/関越道/沼田IC = 5:25 戸倉並木P 5:40 《乗合バス》 6:00 鳩待峠
 鳩待峠 6:05 ... 7:20 横田代 ... 8:10 中原山 ... 8:30 アヤメ平 ... 8:45 富士見分岐 ... 9:10 土場 【L】 9:30 ... 10:30 竜宮十字路 ...
 12:20 山の鼻 ... 13:30 鳩待峠
 鳩待峠 13:40 《乗合バス》 14:00 戸倉並木P14:05 = 14:20 鎌田宿温泉 15:15 = 沼田IC/関越道/高崎IC = 16:40

 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

アヤメ平の場所

尾瀬鎌田宿温泉 梅田屋旅館 水芭蕉乃湯 (¥500)

 アヤメ平は、尾瀬ヶ原南の2000m近い稜線上に広がる湿原。
 足元の植物と周囲をとりまく尾瀬の山々の眺望が美しい。
 アヤメ平と言えば、かつてハイカーの踏みつけによって湿原の植物が壊滅的打撃を受けた。
 その湿原は今、復元の努力が続けられ、昔のようなアヤメ平に戻る日が待たれている。
 アヤメ平には、東の富士見峠、西の鳩待峠から尾根沿いに道が通じている。
 さらに富士見峠からは尾瀬ヶ原竜宮小屋、見晴へ下る道があり、東の尾瀬沼へも道が続いている。
 アヤメ平からは燧、至仏をはじめ、北に平ヶ岳、会津駒ヶ岳を、南には日光白根、赤城、上州武尊など尾瀬周辺の名山が一望できる。

                                                 上毛新聞社『群馬の山歩き130選』より

ぐずついた天気予報なので、尾瀬に水芭蕉でも見に行こうかということになったが、尾瀬の空は薄曇の絶好の天気です(^^

鳩待峠には黒山のように人がいた。
その殆んどは山ノ鼻から尾瀬ヶ原に向かうようであり、アヤメ平をめざす人は数少ないみたいです。

至仏山は植生保護のため6月末まで入山禁止になっている。

 樹林帯には残雪

鳩待峠から横田代までは、所々木道が出ていたがほとんど雪上。
踏み散らかされたトレースと赤いリボンがルートの目印です。

 そろそろ雪道も終わりです

ブナ林の急登を抜け、雪が残るシラビソ帯をゆるゆる歩けば、突然視界が開けて中ノ原横田代に飛び出す。

もちろん日当たりのよい湿原に雪は残っていない。

 展望が開けました
                              ▲ 横田代の木道を行く

もう一度シラビソの林を抜ければアヤメ平に着きます。

銀座通りのような尾瀬にあって、ここは穴場とも言える。

 もう一度、林に入る            ▲ アヤメ平の入り口です

傾斜湿原の池塘の上に浮かぶ至仏や武尊、巻機が静けさの中にあって、まさに癒しの空間が広がっていた。

木道の横や湿原の中には、ミタケスゲ、ショウジョウバカマ、タテヤマリンドウ、ヒメシャクナゲ、ミツガシワ等が初々しく咲いている。

 上州武尊山
 ミタケスゲ             ▲ タテヤマリンドウ
                        ▲ アヤメ平からの大展望  左から 至仏、巻機、下津川、越後三山、燧ヶ岳 
                             湿原の池塘に浮かぶ至仏山

広いアヤメ平は湿原の修復作業の様子が痛々しい。
雪解け間もないため、まだ湿原は枯れ色、その中に水芭蕉も咲いている。

アヤメ平のベンチで二人っきりの空間と時間を楽しみます。
空気もおいしいし。

 修復作業中の湿原
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 アヤメ平から燧ヶ岳          ▲ アヤメ平ともお別れですね

長沢道は思ったよりも残雪が多く、倒木の間を縫って赤布沿いに下る。
倒木がいたるところにあり、荒れていた。

雪上や露出した木道で滑ったり ・・・
ぬかるんだ登山道で滑ったり ・・・

 長沢道を下って中田代へ







 中間点の土場でランチ
 をして急降下。

 尾瀬ヶ原に入ります。

 土場で休憩             ▲ 尾瀬ヶ原に出ました

土場から下はオオカメノキ、エンレイソウ、イワナシにサンカヨウが目を楽しませてくれる。
尾瀬ヶ原では水芭蕉とリュウキンカが真っ盛りだった。

こちらは山上とはうって変わって人、人 ・・・ 人の波。
花も満開、人も満開。

この日、三人のボッカさんに出会った

 尾瀬ヶ原を行くボッカ

海ならぬ川の竜宮の入口は、渦を巻いて水が吸い込まれるのが見えた。
そして入口、出口の両側でたくさんの小さな岩魚が泳いでいる。

はるか残雪の至仏山、水芭蕉群落と池塘、その間の白樺拠水林のバランスと言うか遠近感が実にいい。

 竜宮入口付近

下ノ大堀川の水芭蕉と至仏の美しい姿を脳裏に焼きつけまして ・・・

木道ばかり歩いていると足の裏がほてってくる。

景鶴側に小熊発見。
母熊は姿を見せなかったが、人間はみんな大騒ぎをしていた。
みんなで歩けば恐くないと言うことだろうか。

 新緑がみずみずしい白樺拠水林

景鶴側に小熊発見。
母熊は姿を見せなかったが、人間はというと大騒ぎをしていた。
みんなで歩けば恐くないと言うことだろうか。

 リュウキンカ咲く木道を行く
 キクザキイチゲ           ▲ シロバナエンレイソウ
ミズバショウ ショウジョウバカマ リュウキンカ

大賑わいの山ノ鼻を通過して、川上川橋で休んでいると時雨があった。

思いがけない暑さに汗を流しながら、鳩待峠に登り返す。
帰りの乗合バスでは睡魔に誘われるまま、速攻眠りについたのであった。

蒲田で老舗旅館の温泉に浸かり、のんびりする。

 鳩待峠から至仏山


 帰宅してDVD鑑賞をしていると、井野君が来て宴会が始まった。
 つまみは、もちろん尾瀬のはなし。
 そのうち息子一家もディズニーから帰って来て、賑やかな夜は幕を明けたのだった。